クリスマスがきらいなきみへ。
ホー。ホー。ホー。わしゃクマムシサンタじゃ。
遠くの寒いところからやってきたんじゃよ。
なんできみの前に、わしがやってきたかって?
それはね、きみに呼ばれたからじゃよ。
ひとりでクリスマスを迎えるきみの「クリスマスなんて滅びろ」という呪詛チックな心の声が、わしを召還したんじゃ。うむ。
「クリスマスに恋人がいないのは恥ずかしい」って?
あのね。日本以外の多くの国では、クリスマスは家族ですごすのが普通。家族優先なんじゃ。
彼氏が彼女の家族と一緒に食卓を囲んだりするんじゃよ。
家族>>>カップルじゃからね。
そもそも「クリスマスイブはカップルで」という日本独特の空気ができたのは、1988年から始まったJR東海のCMが発端なんじゃ。
山下達郎の「きっと君は来ない〜♫」というあの曲をバックに、牧瀬里穂が恋人を待っているシチュエーションのアレ。
このロマンチックなCMが大受けしたのがきっかけとなり、各企業が「クリスマスイブ=カップルの日」としたPRを展開。
それに一般市民がつられて巨大な市場を作るお手伝いをせっせとした結果が、今の日本人のクリスマス観につながったんじゃ。
誤解してほしくないんじゃが、わしは
「企業の戦略にまんまと踊らされてwww」
とか
「キリスト教を信じてないのにクリスマス祝うとかwww」
とかを言いたいわけじゃないんじゃ。
ヒンズー教のインド人だってクリスマスを楽しく祝うからの。
そう、大事なのは「楽しむこと」なんじゃ。
恋人と楽しくすごしたい人は、そうやって楽しめばOK。ケーキ買ってシャンパン飲んでフライドチキン食べて。楽しくてよいのう♪
でも、「リア充爆発しろ」と他人の不幸を願っても、自分は幸せにもならないし、楽しくもならないんじゃ。
そう思ってしまう背景には、自分が同調圧力に支配されてそれに振り回されている「空気の奴隷」になっている現実があるからなんじゃよ。
だから、クリスマスは自分が楽しくなることをとことん追求すべきなんじゃ。
ちょっと一人旅に出たり、前から読みたかった本を読んだり、編み物をしたり、楽器を練習したり。
何でもいいから自分が最高に楽しめるスペシャルなデイにしよう。他人関係なし♪
ほら、こうやってマイ・クリスマスを想像しただけで楽しくなってきたじゃろ?
同調圧力に負けてフィーリングの合わない恋人を無理に作るよりも、そうやって自分自身で設計した人生なら、人生を本当に有意義にすごせるはずじゃ。うむ。
というわけで、わしからのクリスマスプレゼントはこれでおしまいじゃ。
自分の幸せも、他人の幸せも願えるホモ・サピエンスになってなぁ。
それじゃ、あらためて。
メリークマムシ♬
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